波乱LOVE■番外編2■~俺様悪魔をフッた場合~
次の日の朝練終わりの部室。
昨日の出来事を報告。
制汗スプレーのいろんな匂いが混ざり合った部屋。
女の子の匂いが充満してる。
「びっくりせんといてな」
そう前置きしてから、私はコーチと大雅のことを話した。
大雅が追いかけてきてくれたことと、
コーチが送ってくれたこと。
で、私が選んだのはコーチやってこと。
「えっ!!!!!まじで言ってんの!?」
目をまん丸にして大声を出したのは、亜子。
亜子は、コーチのことを冗談ですすめとったし、1番驚かへんと思ったんやけど。
「確かに…… 大雅は、謎が多すぎる。杏奈の手紙をうちらの教室に置いたのはひどすぎるよなぁ」
彩加は真剣な表情で、天井を見上げた。
彩加は、いつもどんな悩みでも真剣に聞いてくれる子。
男が苦手な彩加やけど、大雅のことを話しているうちに、“恋したい”なんて言い出してたんやけど。
今回のことで、また男嫌いになったりして。
「コーチのこと、好きじゃないんやろ?」
鋭い突っ込みを入れたのは亜里沙。
男の子と付き合った経験が1番多い亜里沙は、落ち着いて私の心理を分析した。
「気持ちはわかるで。でも、他の人で大雅のこと忘れられると思ってんの?」
亜里沙の厳しい言葉に、私はただうつむくことしかできひん。
ほんまにそうや。