【実】病気になってた私
ヒデと付き合って、動悸やめまい、発汗、吐気は、あまり出なくなった。でもやっぱり、バスに乗ると出たり、映画や人混みに行くと出ていた。でも、そんな事、言えるはずが無かった…。無理してでも、ヒデの行きたい所に付き合っていた。付き合っていても楽しい事ばかりでも無く、喧嘩をしたり。私の家は厳しく門限もあり、私が家に帰った後も、ヒデは友達と遅くまで遊びに行っていた。
心配性で、束縛のきつい私は、ヒデから帰り着いたと言う電話が来るまで、起きて待っていた。今みたいに携帯なんて、みんな持ってる時代では無く、ポケベルが流行っていた時だった。
帰りが遅く電話が来ない日もあり、私は、バイトをしてポケベルを買った。初めのうちは帰り着いたらベルが入っていたが、しだいに連絡は少なくなっていた。
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