イチゴ味
だけど、話すチャンスが見つからずずっと見るだけだった。







君をずっと見てたからわかるんだ。





君は凄く優しくて、自分のことよりも他人を優先してしまう人。






前に、ボールが自分と友達に当たったとき自分も痛いくせに保健室まで友達を運んでいった。





そういう子なんだよな。








だけど、話すチャンスが見つかった。






「京汰君。よろしくね」






・・・まじ・・・?






小5のとき、席が隣同士になった。







「よろしく」






俺はこれだけしか言えなかったけど、心の中ではすげー嬉しくてにやけるのを我慢していた。





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