ジェイド・ハミルトンの日記
颯太 4
 そうだ、ジェイ。

君の理想を、僕は覚えている。

世界一美しい、僕たちが出会ったこの海の名を。
星空の海。世界を包む海。
風を育て、雲を生む、命の。

「アドリアナ……」

まるで応えるように、波が踊る。

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