ようこそ!秘密の第5校舎へ!
「はい!はい!ガトーショコラがいい!」
「やっぱチョコ系かよ…です。了解しやしたー。30分で作ってくるっス。」
いろいろとツッコミがある敬語で一縷は言った。
何故か、一縷はまともに敬語を喋らない。もしかすると、喋れないのかもしれないが。
「姫乃様。蘭崎様がお見えになりましたよ。」
校舎の玄関から蔵の声がした。
相変わらず、いい声である。
「わかった。この部屋にお連れして。」
姫乃は言った。その表情はえらく真剣であった。
======================