ようこそ!秘密の第5校舎へ!
「いつも午前中にしろって言ってんだけどよ、今日は無理ってさ。」
「何が?」
「あ、お前は知らねぇんだったか。ま、気にすんな。」
そう言って、荷物を持って一縷は教室を出て行った。まだ昼休みで、早退となるのだろう。
「零司も?」
「う、ん。」
一縷についていく零司を見て、姫乃は言った。
零司も、学校を休むことがかなり多い。今となっては、あまり気にしなくなってしまったのだが。
「二人共、忙しいからねぇ。」
「ほんとに、何があるのよ。詮索はしないけどさ、気になるじゃない。」
睦月は
ヒマになるなぁ
と呟いて、席についた。
それと同時に、チャイムも鳴ったので、姫乃も着席した。そして、退屈な授業が始まる。
======================