ようこそ!秘密の第5校舎へ!
入学式は波乱を呼んで
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入学式は波乱を呼んで
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それは、姫乃が入学したときのこと。
今よりもちろん、前の話である。
「ねぇ、準太。今年はどんな人が入ってくるでしょうね。」
「執事科か?まあ、普通が一番じゃねぇか?」
「おもしろいほうがいいじゃないですか。」
親子が入学式会場に向かっているのを見て、準太と蔵は話していた。
生徒会等の人達以外の生徒は、今日は休みなのだが、執事科にはそんなことが関係ない。裏で少し、手伝いをしていたりする。
「それよりも、監督のほうが気にならないかい?ほら、去年の監督は卒業しただろ?」
「お、憂斗。」
「…はて。いつからいたんですか?」
「さっきからいたが。お前ら気付いてなかったのか。」
二人に話しかけたのは桜羽憂斗(サクラバユウト)という。顔がよく、モテ男で、女好きである。
「って、お前ら。新しい仕事があるってさ。行くぞ。」
「ったく、しゃあねぇ。蔵、さっさと終わらせるぞ!」
「はいはい。」
そう言って、蔵は微笑んだ。そして、3人は校舎に入って行った。
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