僕等の日々

「それに、もう二つ」


なんだよもう面倒くさいからやめてくれ……この女疲れる……。


《ドサッ》


「イッデッ!!!?」
「ミカミ!?」


あー飛んだな……。


「私、合気道二段なの。だから売られた喧嘩くらい上等。いつでも買うわ」
「あ…合気道!?」
「ナチュラルカミングアウトだよ、ミカミ!」
「と。私の名前は日向野遼子(ひなたの りょうこ)。副会長サンじゃない」


女は俺に手を貸してきた。俺は面倒なことが嫌いだから、変な意地は張らない。素直に手を借りて起き上がった。雫に向かって爽やかに言った。


「進行、頑張ってね。涼河君」
「…うん…頑張る…」


日向野遼子……。



………雫をオトしたな。
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