僕等の日々
「なぁ、雫!今の誰だよ」


肩を組んで雫に聞くフジ。横に長谷川(G組メンバー)達も顔を覗かせている。


「日向野遼子ちゃん☆僕の愛するマイエンジェル!☆」
「マジか!!でも確かにべっぴんさんだわ。惚れよっかな☆」
「死ネ☆」
「フジ的ジョークだよ、俺はダチの好きな女には手は出さないから☆」


……二人とも同じテンションで会話をしている。
ハッキリ言って、雫が二人になったみたいで頭が痛くなる。
でもフジ……おまえなかなかカッコイイこと言うな。


「フジ…俺今初めて、お前をカッコイイと思った!!」
「知るのが遅せーなぁ、ミカミ☆」


よく考えれば、フジも顔はいい方だ。こんな残念な性格をしていなければさぞかしモテたことだろう。


「ちょっと~!!涼河く~ん!?」

……んだよ、戸張。
黙っとけそのうるさい口を開くんじゃないミッフィーにするぞ。
雫が俺から視線を外す。


「……何か…?」
「意味わかんなぁ~い!!今の女、意味わかんなぁ~い!!」
「……は……?」
「意味不明なのはお前の脳みそだ、このクリアキャットマスク(怒)」


なんだ、俺も遂に頭がおかしくなったか。


「うわ、超ウケる!!ミッキー最高!」
「ミカミ、マジ天才!!」


俺の言葉に、雫を含めてG組の大爆笑し始めた。
……なんなんだよ、もう。
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