僕等の日々

教室

ミカミの視点
< - The viewpoint of the Mikami - >




何で俺達は引きずられてるんだ?


藤原、だったか。
こいつどんだけ力あるんだ?

「なぁ~フジ?」
「フジ?あ、俺のこと?」
「イエス。フジ、よく僕とミカミを引きずれるよね」
「あぁー。俺、怪力だからね」



ノリの良さは雫並み。
力の強さはレッカー並み。


合わせて約100キロの俺達をなんでこんな軽く引っ張れるんだ、マジで。


「着いたよ~ん」
「サンキュー、タクシーフジ」

雫が『フジ』に礼を言う。俺は自分の首の方が気になるが。


「首いってぇんだけど・・・」


首パキバキいってんだけど。

首の骨が悲鳴をあげてる。俺のかわいい首の骨が!



「って・・・んだコレ・・・」
「何が・・・って、うわ・・・」



この眺めはある意味爽快だ。清々しいくらいに個性豊かなユーモア溢れる仲間達でいっぱい!・・・・・・みたいな。

おまえらの椅子は机か?
椅子が壁にめり込んでる・・・・・・。


写メ撮ろう。



「今に落ちるでしょ、コレ!」
「ナイスバランス感覚だな・・・」
「・・・・・・!」
「・・・何さ」
「ミカミちゃんがそんな発言するなんて珍しい。僕、今日傘もってないんだけど」
「雨、降らないけど」


失礼な奴だな、おい。
< 3 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop