ゴメス〜神の力編〜
<戦義の像>終末に見たものとは
「正直………あんなことになるとは思わなかったけど?…………雪成…」
「仕方がない……いくら何でも娘だぞ、そもそも越後……お前こそ……人の心配をしている暇はないのでは?」
「………どういう事だ………?」
「たしか……戦義の像……だったかしら……」
「桐生っ!?」
「貴様…いつからここに……」
「べ〜つに〜」
「まぁいい……」
「失敗したのでしょう?」
「ッ!!!」
「おい、どういう事だ、越後、報告とは違うのではないか?」
「違う……確かに成功したんだ、しかし…どうしてかしらないが新品に取り替えられてた」
「……戦義の像……効果は…確か…結界だったはずよ…」
「あぁ、貴様が落書きをしっかりしていれば…結界の効果が薄らいだのだ、その機に属性文書を手に入れるはずだった…」
「殿香具師桐生……御幌雪成……俺の首を切ってくれ」
「………分かった」
「主がそう言うのならば」
ズバッという音と共に越後の首から上がなくなっていた
「桐生…貴様の名字は何だ……」
「そう……あたしの名前は、殿香具師……桐生-トノヤシ キリュウ-……です」