憂鬱ノスタルジア
「俺が連れてきた女の子の名前だ。」
「ああ、なるほど。
ご主人様の部屋に入れるのですか…?
客室もありますが…」
「いや、俺の部屋でいい」
「了解致しました。」
素性の解らない者を屋敷に入れるのは嫌なのか、疑いながらも問いかけるが渋々 了解する
「しかし良い匂いがしていますね。
上等な血の」
書斎に入るレインの背中に向けて小さくそう呟くと、レインは小さく微笑んで扉を閉めた
1.退屈の終焉 fin─
†