ずっとスキ。
それでも朝は普通に来て、悠真の隣に座った。
今日は、悠真が大好きだったものを持ってきた。
悠真が小さい頃好きだったレモンのアメ。
「レモンアメ食べる?」
「マジ?ありがと食う!」
悠真は無邪気に笑いながらレモンアメをポッケにしまった。
「あとで絶対食うから!」
「わかった!」
悠真が喜んでくれて嬉しい。
こんなことで喜んでくれるのなら、アメなんか何個でも持ってくるよ・・・。

「まってましたー!!」
「え?」
「なになにー?」
学活の時間にクラス会議が行われた。
学級代表がみんなをまとめている。
「いよいよ、修学旅行です!」
クラス中大盛り上がり。修学旅行!?もうそんな時期・・・?
4月なのに!?
「まあ落ち着いてください。修学旅行自体は6月です。しかーし!私達3組の生徒は2ヶ月前から準備をしておこうと!」
へえ・・・・。
「まず、グループを決めます!4人1組でーす!男女混合のくじびきなので、ひきにきてくださーい!」
みんながいっせいに立ち上がり、どんどんくじをひきはじめた。
でも、あたしは座っていた。
隣に悠真がいるし・・・。
「ひきにいかないの?」
何気なくそう聞くと、悠真から思いもよらぬ言葉が返ってきたんだ。
< 10 / 25 >

この作品をシェア

pagetop