ずっとスキ。
「4人で仲良くしようは?」
そうあたしが聞くと、大きい瞳をキリッとしてこう言った。
「2人でいたいなんて言えないよ!だから、明莉に2人で言っておいでって悠真と岩見君の前で言ってほしかったの!」
ふざけんな・・・・っ!
もうはちきれそうだった。
思いっきり殴ってやりたかった。
あたしだって悠真が大好きなんだよ。
美咲が考えたみんなのニックネーム。
悠真はすっごく喜んでた。
美咲が考えたからね。
なのにそれが計算!?
許せない・・・
あたしに対しても、悠真に対しても、美咲の態度は最低だ。
「ごめん。あたしは美咲のためにそこまでできない。」
「なんで!?」
美咲はすぐに聞いてきた。
自分の思い通りの生き方をしてきたっていうのがすぐに分かる。
これはもう・・・言うしかないと思った。
「好きだから。悠真。」
目を見てハッキリ言った。
美咲は・・・・暴れだした。
「なんでよ!悠真は美咲の彼氏なんだから!大好きなのは美咲だもん!悠真も美咲だけ大好きなんだから!ハグもキスもいっぱいしてるんだから!」
・・・・・ずっと心の中にしまっていた事実。
掘り繰り返されて、痛んだ。
でも、もう引き下がれない。
「今はそうでも、いつか絶対奪い返すから。」
バシッ!
あたしのほっぺが腫れあがった。
美咲の全力の暴力。
でも、こんなの痛くない。
・・・こんな女に取られたかと思うと、悔しくてしょうがない。
悠真を見失いたくない。
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