POP☆BEAT
「はぁっ……はっ……も、無理ぃ」

隣の陽菜は、あたしよりも悲惨。
今にも、呼吸困難になって倒れそうなぐらい
で焦った。


「が、頑張って……っ」

自分も、かなりキツいけど陽菜に負ける事は
嫌だったから、平気な素振りをしてみせた。


こんな、負けず嫌いなんていらないのに。


「あー! 疲れたっ」

「だね、でも先輩楽そうだし……。慣れ
だよね、きっと」

笑って、あたしは水道から溢れる水を
口にした。

後ろに並ぶ陽菜は、そうか……と
納得していた。
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