POP☆BEAT
みんなが、「マグレ」と零す中
一人私は、考えこんだ。
「……ね、奈乃。あの子……」
誰かに、聞いて欲しくて。
あたしより、バド歴の長い‘奈乃’に
話しかけた。
奈乃は、飛んできたシャトルを拾うと
それに視線を集中させてポツリ、と呟いた。
「あの子、マグレなんかじゃない……。
才能だよ」
私の手に、ギュッと力が篭るのが分かる。
薄々感じていた事を、奈乃も感じていた
からだ。
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