POP☆BEAT
そう言い、人が殆ど居なくなったホールを
後にした。




少しだけ歩くと、そこにはお洒落なカフェが
姿を現す……かと思いきや、マンガ喫茶が
あった。


「カフェ……?」
「そ、結構穴場だよ」


慣れたように、レジ店員と話してから
個室に入った。


「ジュース飲み放題だから、好きなの
持って来いよ」


入って、エナメルバッグを置いた篠原歩夢が
そう言って、部屋を出た。


あたしも追いかけるように出たけど、
既に篠原歩夢の姿は無くて、仕方なく
ドリンクバーに向かって、メロンソーダを
入れて部屋に戻った。
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