愛果てるまで
「隣、大丈夫?」茄子の浅漬けに惹かれかけてた時にいきなり女の子の声がした。普段聞き慣れない声に驚き茄子そっちのけで声のした方を見た。そう、東郷かほりだった。
その後はお互いに少しづつ打ち解けて行った。これを恐らくごく自然な流れと呼ぶのだろう。そして今まで女性の存在など親族の他に知らなかった携帯電話のアドレス帳に東郷かほりの名前が入った。それだけで俺は有頂天になっていた。現に中村には「顔がニヤけてる」と言われた。
メールアドレスを交換したことによりお互い手軽に文章のやり取りができた。それは当然と言えば当然なのだが、今まであまりメールという機能を活用したことが無かった俺にとってメールなんてものは出会い系サイトの為の広告手段でしかないと思っていた。それがあんなにも幸せになる文章が送られてくるなんて。俺は少々文明の利器をナメていたようだ。
またメールをするうちに共通の趣味も段々と分かっていき、遂にデートまで漕ぎ着けた。映画を見に行く約束をとったのだ。モンスターが出る様な映画だったからどうかとは思ったが、誘ったときにあんなにも嬉しそうに快諾してくれた時は内心空も飛べそうな気持ちだった。そしてカレンダーにはまるで遠足を待ちわびる小学生の様な気持ちで生まれて初のデートの日に丸をつけた。
その後はお互いに少しづつ打ち解けて行った。これを恐らくごく自然な流れと呼ぶのだろう。そして今まで女性の存在など親族の他に知らなかった携帯電話のアドレス帳に東郷かほりの名前が入った。それだけで俺は有頂天になっていた。現に中村には「顔がニヤけてる」と言われた。
メールアドレスを交換したことによりお互い手軽に文章のやり取りができた。それは当然と言えば当然なのだが、今まであまりメールという機能を活用したことが無かった俺にとってメールなんてものは出会い系サイトの為の広告手段でしかないと思っていた。それがあんなにも幸せになる文章が送られてくるなんて。俺は少々文明の利器をナメていたようだ。
またメールをするうちに共通の趣味も段々と分かっていき、遂にデートまで漕ぎ着けた。映画を見に行く約束をとったのだ。モンスターが出る様な映画だったからどうかとは思ったが、誘ったときにあんなにも嬉しそうに快諾してくれた時は内心空も飛べそうな気持ちだった。そしてカレンダーにはまるで遠足を待ちわびる小学生の様な気持ちで生まれて初のデートの日に丸をつけた。