愛果てるまで
かほりは予想外の返答をした
「ん?そんなわけないよ…好きだから」
「え…」
あまりにもあっさり言ったので聞き逃しそうになった。むしろあっさりとし過ぎていて聞きまちがえたと思ったがかほりの顔を見ると顔が紅潮していた。好きだって言ったから照れて、そして紅潮している…のだろうが未だに信じられない。「え、いまなんて…」
「何度も言わせないでよ…好きなの」
「俺も…好き」
俺は驚きと嬉しさとで気のきいたことは言えなかった。だけど幸せだった。ここで終わればラブストーリーだった。
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