プラチナの誘惑
真田さんは、軽くそこまで話すと。
「…商品の確認は終わりましたか」
と昴に問い掛けた。
口調も表情も変わらないけど、話題を変えたのはすぐにわかる。
人を直接相手に仕事をしているせいか、笑い方には不自然さはないけれど
どこかやっぱり作り物みたい…。
病気の事は…やっぱり話したくないんだろうな。
「大丈夫です。当日までよろしくお願いします」
まだ少し硬い声で答える昴。
相変わらず私の腕を掴んだまま…。
きっと、そんな私達を見て、真田さんはぴんときたはず。
お見合いを断った理由が昴だって事…。
直接の理由が、単純に昴の存在だけとは言えないけれど、お見合いをする事への抵抗を口にできたきっかけは昴によるところが大きい。
「じゃ、当日の指示は
私におっしゃって下さい。
あと数人が担当としてお手伝いしますので、また紹介します」
「…商品の確認は終わりましたか」
と昴に問い掛けた。
口調も表情も変わらないけど、話題を変えたのはすぐにわかる。
人を直接相手に仕事をしているせいか、笑い方には不自然さはないけれど
どこかやっぱり作り物みたい…。
病気の事は…やっぱり話したくないんだろうな。
「大丈夫です。当日までよろしくお願いします」
まだ少し硬い声で答える昴。
相変わらず私の腕を掴んだまま…。
きっと、そんな私達を見て、真田さんはぴんときたはず。
お見合いを断った理由が昴だって事…。
直接の理由が、単純に昴の存在だけとは言えないけれど、お見合いをする事への抵抗を口にできたきっかけは昴によるところが大きい。
「じゃ、当日の指示は
私におっしゃって下さい。
あと数人が担当としてお手伝いしますので、また紹介します」