プラチナの誘惑
ふふっと笑顔を見せながら、俺の前まで来ると。
「さっき誤解させちゃった彼女にあげてちょうだい。
完売しちゃってネットでかなりの値段で売買されてるのもあるし」
はいって手渡された大きな袋には、
『sweet sweet』
の服が詰め込まれていた。
「早く事情を話して誤解を解いてね」
「…わかってるよ。何も疑われる事なんてないし大丈夫」
そう言ってはみたけれど。
彩香の携帯に電話をしても、側にいる日和が出て彩香に変わってもらえなかった現実は…かなりハード。
「ねえ昴…」
「ん?」
ほんの少し真剣な顔と声の芽実さんは、
「私、将来の社長婦人なんて望んでないの。
ただ毎日服を作っていられたらそれだけで幸せ」
突然そんな話を始めた。
にっこり笑う姿には強気なデザイナーの顔と、何かに満たされている女らしさも感じられて。
話す内容と違う明るさが表れている。
「さっき誤解させちゃった彼女にあげてちょうだい。
完売しちゃってネットでかなりの値段で売買されてるのもあるし」
はいって手渡された大きな袋には、
『sweet sweet』
の服が詰め込まれていた。
「早く事情を話して誤解を解いてね」
「…わかってるよ。何も疑われる事なんてないし大丈夫」
そう言ってはみたけれど。
彩香の携帯に電話をしても、側にいる日和が出て彩香に変わってもらえなかった現実は…かなりハード。
「ねえ昴…」
「ん?」
ほんの少し真剣な顔と声の芽実さんは、
「私、将来の社長婦人なんて望んでないの。
ただ毎日服を作っていられたらそれだけで幸せ」
突然そんな話を始めた。
にっこり笑う姿には強気なデザイナーの顔と、何かに満たされている女らしさも感じられて。
話す内容と違う明るさが表れている。