プラチナの誘惑
それでも。
私には昴から離れた自分を想像するなんてできないし、無理だとわかっているから。
この後ろ向きな想いを抱えたままで、側にいるしかない。
昴が今必要だと言ってくれているのは私。
揺れる心の波の高さを
調整しながら…昴を好きだという気持ちに従いたい。
「じゃ、今から設計部と約束してるから行きますね」
「設計部?」
首を傾げる逢坂さん。
「今度家を建てるから設計をお願いしてるの。
何だか忙しいらしくて
相模さんは無理みたいだから若手が頑張ってくれてるの。
どんな図面があがってくるか楽しみ」
そう言って、お店を出ていく優美さんの後ろ姿を見ながら…気になっていた事を逢坂さんに聞いてみた。
「どうして優美さんは私の名前を知ってたんでしょうか…?」
「あー。そうよね。
仕事で彩ちゃんとの接点あまりなかったね」
私には昴から離れた自分を想像するなんてできないし、無理だとわかっているから。
この後ろ向きな想いを抱えたままで、側にいるしかない。
昴が今必要だと言ってくれているのは私。
揺れる心の波の高さを
調整しながら…昴を好きだという気持ちに従いたい。
「じゃ、今から設計部と約束してるから行きますね」
「設計部?」
首を傾げる逢坂さん。
「今度家を建てるから設計をお願いしてるの。
何だか忙しいらしくて
相模さんは無理みたいだから若手が頑張ってくれてるの。
どんな図面があがってくるか楽しみ」
そう言って、お店を出ていく優美さんの後ろ姿を見ながら…気になっていた事を逢坂さんに聞いてみた。
「どうして優美さんは私の名前を知ってたんでしょうか…?」
「あー。そうよね。
仕事で彩ちゃんとの接点あまりなかったね」