プラチナの誘惑
プラチナの誘惑
誓いのリング
「一緒に暮らそう。っていうか結婚しよう」
「え?」
まだ荒い息の中…昴の胸に幸せな気持ちで寄り添っていると、突然思いがけない言葉。
「もう、彩香しかいないって決めてるし。
離れて過ごすなんて考えられない」
少し体を離して、私の顔を覗きこみながら…昴は私の答えを待っている。
ほんの少し前まで何度も抱かれて、ふわふわとした感覚をさまよっていた私の体は、一瞬で目覚めた。
「結婚…」
呟く私の髪を優しくすきながら…苦笑する昴。
「そんなに驚く事か?
何度も愛してるって言っただろ?
俺は、彩香が俺のもんだって事を彩香自身だけじゃなくて誰にでもそう言っておきたい。
結婚して、一緒に暮らしたい」
昴の部屋のベッドで…抱き合いながら分け合う体温が、一番に私を幸せに
してくれると…そう思ってた。
私一人を大切に愛してくれる事が最上級の喜びだと…。
確かにそれはそうだけれど…。
今もこうして、ベッドで愛し合ったばかりだけれど…。
やっぱり…結婚…って。
格段に幸せのレベルが違う…。