プラチナの誘惑
幼なじみと言っても、近所に住んでいたっていうわけじゃなくて、母親同士が同じ病院で医者をしているせいで夜勤の時にお互いの家に預けられたり預かったり。
小さな頃はよく行き来していた。

「…格好良くなったね。
もてるでしょ」

ふふっと笑うと、央雅は肩をすくめて

「ま、それなりに。

彩ちゃんも昔から綺麗だったけど…こんな花をつけちゃう大人になったんだな」

と、私の首筋を…指先でぐっとひと突き。

「え…?なに…」

「…隣は恋人?
その人に付けられたの?」

「…は?恋人…じゃないし…。でも…」

首筋のキスマークを付けたのは確かに…

「そ。俺が付けたの。
綺麗だろ?」

「ちょっ…昴…。何を言ってるのよ」

慌てて昴の腕を叩いても、不満気な表情で私と央雅を交互に見ているだけで。

「…で、誰?」

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