プラチナの誘惑
そう。
姉さんがニューヨークに住んでいた二年間。
休みを取るたびに遊びに行っては美術館や博物館を回っていた。
姉さんは私を連れて買物に行ったりブロードウェイでミュージカルを見たり…いろいろ計画をたててくれていたけれど、全て断って。
一人満喫していた…。
最初こそ呆れていた姉さんも、二回目に行った時からはランチ用にサンドイッチを持たせてくれて、閉館時間には車で迎えにも来てくれるようになっていた。
そんな甘えた夢のような時間も、姉さんが最近帰国してからは持てなくなっていた。
…で。
「昴も旅行…?」
同じ時間にニューヨークにいたんだと思うと、少し嬉しくなる。
「そう。旅行で行ってたんだ。
オフシーズンだったし、まさか彩香を見かけるなんて思わなかったよ。
でも…美大出てるんだろ?
いてもおかしくないよな」
姉さんがニューヨークに住んでいた二年間。
休みを取るたびに遊びに行っては美術館や博物館を回っていた。
姉さんは私を連れて買物に行ったりブロードウェイでミュージカルを見たり…いろいろ計画をたててくれていたけれど、全て断って。
一人満喫していた…。
最初こそ呆れていた姉さんも、二回目に行った時からはランチ用にサンドイッチを持たせてくれて、閉館時間には車で迎えにも来てくれるようになっていた。
そんな甘えた夢のような時間も、姉さんが最近帰国してからは持てなくなっていた。
…で。
「昴も旅行…?」
同じ時間にニューヨークにいたんだと思うと、少し嬉しくなる。
「そう。旅行で行ってたんだ。
オフシーズンだったし、まさか彩香を見かけるなんて思わなかったよ。
でも…美大出てるんだろ?
いてもおかしくないよな」