涼×蘭
「うーん……」


「何だ勠、まだ考えてんの?」

「気になるじゃん!」

こいつ……根っからの純粋ではないはずなのに……。

「ホントに分かんないの?」

耀はいきなり勠に顔を近付けた。

「う……うん」

そりゃ、顔がいきなり近づけばびっくりするよね。いくら恋人同士だとはいえ。

「たぶん、一年の勉強合宿が始まってから続く腰の痛みの原因じゃないかな?」

それは……つまり……。

「……や……っ」

そーゆうことだよね。
ていうか耀は手を出すのが早い……。

「俺ん家来る?」

「……ぅ……ん」




彼の囁きは甘美で……。
脳髄に入り込んで……。
掻き乱す……。
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