涼×蘭
「だったらなんで原のこと彼氏代わりにするんだよ。別に彼氏代わりにしなくても良いんじゃねぇか?」

「馬鹿だねー。そんなことしたら涼が叔父さんに狙われちゃうでしょ?」

「……は?」

叔父さんだと?
涼の叔父さんだよな?
なんで狙われるんだ?

「涼って顔、綺麗でしょ?」

たしかに。
凡人がいつも見惚れてる。
見ててなかなか面白い。

「だから襲いたくなるやつがいるんだよ。家だと着物着てたりするから余計襲いやすい」

「え?」

「涼は小学六年生で既に貞操を奪われておりまっす!」

「マジ……?」

「マジ。しかも相手は叔父さん。叔父さん若いからなぁ。今30歳だったかな?」

つまり涼を襲った時26ぐらいか?
若いな……若すぎねぇ……?

「鷹さんは助けてくれなかったの?」

涼の付き人兼ボディーガード兼お守り役だろ? たしか。

「鷹さんだってその時中三だぞ? 助けられるわけがない」

たしかに大人と子供じゃ大人が強い。

それに中三じゃ受験か……。

涼も受験だったけどね。
ほら城華学園は私立だし。
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