涼×蘭
「何だよ原ー?」

「……」

「ふぎっ?!」

「おぉっと……」

いきなり止まった原に気付かず、蘭が原にぶつかる。蘭よりも早く気付いた玲は原にぶつかる前に立ち止まったが。

「俺、涼の恋人やめるから」

「はぁ?!」

「何でやめるんだよ!?」

「涼とめっちゃ良いじゃん! 何で? 喧嘩でもした!?」

「別に? 良いか? 剣ヶ峰、よーく聞けよ?」

「う……うん」

「俺には彼女がいるんだ。しかもすっげぇ可愛くて性格が良くて、もうとりあえず完璧な彼女が」

一輝の口から「彼女」という言葉を聞いた蘭はしばし考え、そして考え付いたのかのように言った。

「……涼に浮気がばれたのっ?!」

「ちげぇっ!!」
< 149 / 766 >

この作品をシェア

pagetop