涼×蘭
「いやー良かった良かった」

「何が?」

「偽彼氏の話」

「あー……」

「涼は剣ヶ峰のこと受け入れないかなぁ……とか思ってたんだけど」

「なんで? あいつら両想いだろ?」

だったらくっつきやすいだろう……。

「偽彼氏ってさ、偽とはいえ恋人っぽいこと結構するんだよ」

「……はぁ?」

「すげーだろ」

すげーって……。

「一体どうゆう……?」

「涼の叔父さんの前でキスするギリギリまで顔近付けたり、手の近く握って歩いたり。あ、一緒に寝たり」

「!?」

「なんだ玲……」

見たとおりの、びっくりした顔をしている。

「一緒に寝るのか……?」

「あぁ」

「それってつまり……その…セッ「違うから」

ですよねー。
< 165 / 766 >

この作品をシェア

pagetop