涼×蘭
「……蘭」

「んー?」

涼が蘭の方へ向かって来た。男の人は頬杖をついてこちらを見ている。

「……俺の部屋で待っててくれる?」

「うん。分かった」

「鷹と一緒に行けば良いから」

「涼、大丈夫?」

辛そうなんだけど……。

「そんなことより早く行って? すぐ戻るから」

「おー……」

涼に促された蘭は後ろ髪を引かれる思いで鷹のもとへ戻った。
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