涼×蘭
「んに゙っ……?」

目を開けたらそこには綺麗な顔が、顔が。

「うぇぇぇっ!?」

何が起きた? と言わんばかりに綺麗な顔達がこっちを向く。

そして一人は全く興味無さそうに保健室の外を見ている。

「あっ、そんないきなり起きない方が良いよ、剣ヶ峰君」

「ホント。しばらく横になってた方が良いさ。しかしどーしたら生徒会入れた事を喜んであんなに高く飛べるのさ?」

「いや、あの……っ!!」

俺はどもりまくりの半泣き状態。何故って……お約束通りに涼が隣にちょこんって寝てんだもん……。

「あぁもう勠(リク)先輩に燿(ヨウ)先輩、そんなに一気に話されても凡人は答えられませんよ」

「そ、そうなの?」

「凡人ってなんなのさ? あだ名?」

「こいつ本名凡人っていうんです」

「へぇ……」

「違います……っ」

気の毒そうな視線を投げ掛けてきた二人に思いっきり否定すると一瞬頭がふらっとしてしまう。

「まだグラグラするんでしょ?」
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