涼×蘭
「ん……っ!」

「泣き止みました?」

鷹からの絡み付くようなキスに涼はすぐに声をあげるが、慣れているからか、鷹は違う。

「っ……にすんだよ」

「涼が泣き止まないからでしょう?」

「……蘭が見てんだろ」

しかも蘭はむちゃくちゃ気まずそうだ。

「本当ですねぇ」

「だからやめ……っ!」

「嗚呼……こんなに付けられて……」

「た……か?」

鷹が涼の鎖骨や胸にある紅い跡に唇を這わせる。

「消毒ですよ」

「や……っ」

「毎回こうしてもらうくせに」

「場所考えろよ」

蘭が居るんだ。
放置プレイを食らって可哀相じゃないか……。

「良い機会だと思うんだけどな」

「何の……?」

「蘭にちゃんと知ってほしいでしょ? 消毒のこと。」

「そうだけど……」
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