涼×蘭
「じゃぁなんでああああ!」

「キスしてたかって?」

「……うん」

なんか聞いてごめんなさい。

「消毒……」

「消毒?」

「うん。消毒……」

「鷹さんが?」

消毒液が消毒するんじゃなくて?

「うん……鷹だとね……消毒された気がするんだ……」

「な、なんで?」

「なんでだろ……でもとりあえず安心するから……かな?」

「へ……へぇ」

「だから俺達……付き合ってるわけじゃないから……」

「涼……?」

蘭の背中から涼の重さが消えた。

「寝ちゃいました」

「あ、そうですか……」

鷹がどけたのであろう……鷹の腕には涼がしっかりと抱き抱(カカ)えられていた。

「ベッドまで運ぶの手伝ってもらえません?」

「はーい」
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