涼×蘭
――鷹! 俺、どうすれば良いの?!

――紅いのが取れないの……落として

――……た……か?

「消毒だよ……動かないで」

叔父さんが付けた紅の上から唇を落とし、自分のものに変える。

――でも……っ

涼はくすぐったいんだろう……。

「声、押さえないで良いよ?」

聞かせて……?

――はずかし……よ……

「誰も聞いてないよ?」

――でも……

『キス……された?』

――……きす?

『うん』

――どうゆう……?

『唇と唇を合わせるの』

――……した

『じゃぁ舌は入ってきた?』

――うん……

『そう……』

――……んン……っ

水音が優しく部屋に響く……。
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