涼×蘭
「……ん?」

なんか暖か……い?

「……え? え?!」

何でこんなにあったかいの?!

「あ、おそようございます」

「え……?」

なんか暖かいんだけど。

「中に蘭、入れておきましたから」

湯たんぽ代わりに。

「らん――っ?!」

「んに゛ー……?」

「ベッドから出ろ! この子供体温!!」

「やぁだぁ……も少し寝るのー」

と目を擦りながらも再び蘭が布団に潜り込む。

「おま……今何時だと思ってんだ!」

「んー……六時……」

「鷹……」

もう夜の11時。
蘭みたいな子供は家に帰るべきだと俺は思う。というか帰れ。

「今日は泊まる、と言ってましたよ?」

「あっそ……」

「涼は蘭に全部教えていなかったでしょう?」

「は? 何を?」
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