涼×蘭
「水ノ宮君、氷とタオル持ってきてくれた?」

「……はい」

苦々しい顔の玲の手には氷とタオル。

「アリガトね、ほらこれで冷やして?」

「どこですかぁ?」

「痛い所は分からないのさ?」

「に゙……」

「さすが凡人」

「貸して。僕がやるよ」

勠先輩が俺が頭を打ったらしい場所を探してる。

「ココかなぁ……? 痛い?」

「いや……痛くないです……」

燿先輩……顔が、顔が恐い!! 綺麗だから余計怖いです!

「あぁっ! そこです! きっとそこが痛いです!! そこで大丈夫です!」

「あぁ……そう?」

なんて会話をしていたら凉がゆら〜りと起きた。お化けみたいで怖い。
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