涼×蘭
「とぼけないでくださいな。叔父さんに犯されたら必ず俺のところに来るとか、消毒の件等ですかね?」

「……」

「蘭、全部知りましたから」

「全部……?」

「えぇ、全部です」

「……なんで?」

なんで教えた。
教えなくて良いのに……。

「隠し事は無しでしょう?」

「そうだけど……」

涼は布団を握り締めた。

「……うに゙ゃあ゙ーーっ!!」

「え!?」

「おや」

「涼! 痛い!! ほっぺがぁー!!」

どうやら蘭の頬も一緒に掴んだらしい。

ヤバい。しかしここは皮肉な笑みを浮かべて。

「あぁ、居たの?」
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