涼×蘭
「原くんねぇ……この前、駅で見かけたよ?」

「……そうですか」

すっかり膝の上が定位置だ。

「……女の子と歩いてた」

「彼女ですよ……きっと」

一輝は雛の事が本当に大好きだ。

「涼が別れたのはいつ?」

「一昨日です」

「それでもう剣ヶ峰くんを手に入れたの?」

「……はい」

ヤバい……バレそう。

「一ヶ月……」

「え?」

「俺以外と……」





「……そんな」

「分かった?」

「はい……」

一度だけ涼に口付ける。

「……いい子だね」

また鎖が一つなぎ……。
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