涼×蘭
「朱牡丹は起きないのさ……?」

なかなか正常な涼に戻らないのを見兼ねた耀が口を開いた。

「いや、あともうすこししたら大丈夫だと思うんですけどね……」

「寝起き最悪だね。朱牡丹君……」

確かに……。
成績優秀、
スポーツ万能、
容姿端麗で完璧な
涼の欠点はコレだったのね。

「つか、朱牡丹はいつもどのタイミングで戻るんさ……?」

「……」

そんなこと誰も知らない。
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