涼×蘭
「……」

大翔は再び本を読み始めた。
今日はとことんサボる気だ。

ちなみに今、三時間目が終わったところだ。

「……俺もなんか読もうかな」

「……そっち行ったら外から丸見えだぞ?」

「……」

動くに動けない涼だった。

「……なんか読みたいのは?」

「特に……」

「……」

あのね。

大翔は本棚に近付いて二、三冊の本を持ってきた。

「ほら」

「……え?」

「俺セレクト」

「……ありがとうございます」

どれも面白そうだ。
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