涼×蘭
「……居ないね」

いるのは昼を食い終わった男子生徒のみ。ある意味楽園。

「……だな」

「もう昼休み終わっちまうぞ?」

「ホントどこ行ったんだろ……」

「かくれんぼみたいだよな」

「涼ってかくれんぼ強かったんだなぁ……」

「絶対俺のが強いし……」

「凡人は何を……」

対抗してるんだ。

「……次の授業って何だっけ?」

「えーと……自習だったかな?」

運良く先生が休みだ。

「よっし。サボる!」

「はぁ? 凡人それ以上馬鹿になってどうする」

ただでさえバカなのに

「大丈夫大丈夫。かくれんぼだけは天才だから」

もう話を聞いてない。
自分が貶されているのに気付かないんだもん。

「絶対涼連れて帰るから!」

「おー、がん……行っちゃった」

もう屋上の階段あたり。

「早いな……」

遊びに行く時の行動は早い

さすがお子様。
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