涼×蘭
ある日まだ涼たちが入学したてのころの話……。

つっても2ヶ月前なんだけどね?



俺と涼は電車に乗ってました。

すると涼がいきなり手摺りに掴まっていた手に力を込めたのです。いきなり。

気になった俺は。

「どした?」

そう声をかけました。

「……俺って女みたいなのかな」

涼がそう呟いたので俺は。

「絶対、雛(彼女)のが可愛いと思う」

それはもう思いっきり言ってやりました。

だって涼の容姿は男じゃないですか。女に見えたら怖いって。
え? 自分には女に見えるって?
……うん。雛のほうが可愛いよ!



「だよなぁ……」

涼はうなだれました。

「なーに落ち込んでんだよ」

「うっせぇ……」

俺は気付きました。


涼ってば今痴漢にあってるじゃーん!


……と。


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