涼×蘭
「これから行くとこは?」

「……叔父さんの……部屋」

「あぁ……どうする? 紅ひく?」

「好きにしろ……」

どうしたって落とされるんだから。

「はいはい」

「……」

良いな、鷹は……。

「どうした?」

「……べつに」

「そ?」

自由で良いな……。
叔父さんに侵されることも、監視されることもない。





うらやましい……。

朱牡丹の名前を捨てて、自由になれたらどんなに楽だろう……。

ただ……鷹のように生きてみたい。
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