涼×蘭
「今、帰ろうとしたでしょ?」

「……」

「なんで?」

「叔父さんが……いらっしゃらなかったので……」

「……そう?」

「えぇ……」

「そのまま座りなさい」

「はい……?」

「良いから。俺の膝の上に座りなさい」

「分からないの?」

「ちょ……おじさ……ン」

涼の着物の中に叔父さんの手が滑り込む。

「……座って」

「ゃ……あ……」

涼自ら座る必要もなく、
叔父さんに勝手に座らせられる。

嫌がっているのに……。
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