涼×蘭
「てゆーか!!」

「……ん?」

涼はまだ笑いが残っているのか涙ぐんでいる。

「宿題……終わんないぃ……」

そして蘭も涙ぐんでいる。

「らん……」

皆が無言の中、涼がなんとも言えない顔で蘭を見ている。

「明日居残り決定だな……」

「えぇェェ!? 教えてくれるんじゃないの?!」

哀れな蘭に涼の愛の手を!!

「誰が「涼……」

「何?」

と、玲が涼の発言を遮り言う。

「教えてあげて……もう俺の手におえない……」

「教えてあげたら?」

「剣ヶ峰マジでヤバそうな顔してるさ……」

「……」

皆、あまりにも蘭が可哀相すぎて涼に助けをするように言う。

「ていうか神無月先輩、無言って……」

「……何か?」

「なんでもなぃです……」

怖かった……。
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