涼×蘭
ジャケットを脱ぎネクタイを緩め、ワイシャツのボタンを第ニあたりまで開けながら本邸にある自分の部屋に帰る。

こんなとこ涼の叔父さんに見つかったら大変だが、この時間帯に出歩く人じゃないから気にしない。


しかし、改めて見るとずいぶん広い屋敷だ……。

「……おっと」

いけない……離れって涼の部屋のベッド以外の布団が無いんだ……。

と、一度離れに戻りかけた足を自室への方向へ転換させる。

あの二人なら大丈夫でしょう。という安心感と、何か進展があれば面白い。という期待を胸中に収めて。
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