涼×蘭
「約束、守ってないね?」

「……いけない子」

「っやめ……っ!」

俺が涼の首筋に顔を埋めようとしたのを涼は必死に阻止する。

「なんで?」

「蘭が……起きてしまいます……」

「……涼が声を出さなきゃ良いんでしょ?」

「そういう問題じゃ……ぁっ」

涼を弄りつつ、涼の帯を解き、着物を脱がしていく。

「そういう問題だから」

唇、耳、首筋、鎖骨、胸、下に下に……焦らすように、涼の羞恥心を少しずつ掻き立てるように。

「あっ……」

涼は声を出さないように、口に手を当てるが、我慢すればするほど吐息と共に漏れてしまう艶やかな声は俺の理性のタガを外すのみ。

嗚呼……涼は着物の下にズボンを履いているんだ。暗闇は少し面倒だ。

全部脱がせて、涼のを口に含む。

「や……ぁっ」

涼の目に涙が溜まる。

「……蘭君起きちゃうよ?」

今の涼にとって蘭君は弱味。

「……っ!」

俺は簡単におとなしくなった涼をベッドに押し倒す。



空が少しずつ白みはじめてきた……。
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