涼×蘭
しかし困ったものだ……。

「俺、試合出るっけ……?」

だいたい試合があること自体知らなかったし……。

「マジで単細胞さ……」

「剣ヶ峰君……」

涼は笑いすぎて眼鏡など掛けていられないようだ……。

顔が見えないのが残念。

「ちょっ……笑うなぁ……!」

「何で……蘭ってそ……なに……馬鹿な……の……?」

涼は笑いをこらえられないらしく途切れ途切れにしか話せていない。

「……ばかじゃないもんっ!」

涼の言葉を聞いて自分的には頑張って反論してみたのだが、インテリどもには……。

「平仮名発音じゃねぇ……」

「漢字で言えないんさ……?」

「せめてカタカナだろ……凡人」

「え?! 頑張ったのに……」
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