涼×蘭
この辺でかい家しかないなぁ……涼の家が一番でかいけど。

駅前とかはそうでもないけど……。
やっぱ駅から遠い方が土地が安いのか……?

「……蘭!」

「え? 涼!? どしたの?」

「駅まで……送るっ!」

走ってきた涼は息を整えようと中腰のまま肩で息をしている。

「……大丈夫?」

「……おう」

「ちょっと休む……?」

「大丈夫! 行くぞ」

涼は中腰の状態から立ち上がって蘭の手を握った。

「に"っ!?」

「何? うわ?! ごめん!」

無意識に握ってたらしい……。

「い……行くぞっ」

そのまま涼はスタスタと歩いていく。

「ぬぁ!? 待ってー!!」
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