涼×蘭
「どうしたんですか?」

「これ読め」

プリントを一枚水ノ宮に渡す。今すぐ読め。そういうことだ。

そしてプリントに目を通した玲は大翔に向かってこう言った。

「これって……涼の……ですよね?」

「あぁ……期限は夏休み中涼付きの人が」

誰だっけな……鷹? とか言う人から貰った。

「夏休み中……ですか?」

「学校行事があればそっちを優先して良いそうだ」

「先輩はやるんですか?」

「あぁ」

夏休み中は鷹一人で涼の世話をするのが困難な場合があるらしく、助っ人としての役割が欲しかったらしい。

それに鷹も遊びたいお年頃。
夏休みぐらいは……という涼からの配慮もある。
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